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妖怪人間ベム ドラマ 最終回 感想 [妖怪人間ベム ドラマ]

妖怪人間ベム ドラマ 最終回(10話)「さよならベム・ベラベロ…人間になれるのか!? 最後の大決闘!!」の感想レビューです
あらすじもネタバレします
本当に感動的な最終回でした
涙でキーボードが見えねぇ・・・
めっちゃ泣けました!!


人間は皆心に善と悪がある
どんなに純粋な人間でもそれは同じ
例えば生まれてから一度も嘘をついたことがない人間などこの世にいないだろう
どんなに純粋で心優しく見える人間にも悪の心はある
あんなに優しくて純粋だった夏目刑事だってそうだった
だからこそ「善」しかないベム・ベラ・ベロは悪を取り込む必要があるわけです


前回のラストで人間になる為には悪の心を受け入れなければならないと知ったベム・ベラ・ベロの3人
しかし彼らはそれを拒絶します
長年追い求めていた人間への道でしたが、悪の心を体内に取り入れる事は彼らの正義の心が許せなかった


彼らは悪の心を持つくらいなら今の醜い姿のままの方が良いと決断を下します
どこまでも清らかな心を持った妖怪人間たち
本当にこのドラマは「人間とは何か」、「人間である事は本当に幸せなのか」を考えさせられます


そしてついにベム達の正体が白日の下にさらされる日が来ました
ベム達は夏目家族や緒方教授家族とコンサートに出かけます
そのコンサートに現金輸送車を襲った犯行グループが立て込み客を人質に取ります


ベム達は皆を助ける為に夏目の制止を振り切り妖怪の姿になります
「助けを求める人間が居る限り・・・」という決意の元・・・
ついに菜穂子・優以・緒方教授・小春・日出美の前でベム達の正体が明らかになってしまいます


犯行グループは銃を乱射します
それをベム・ベラ・ベロは全て受け止め夏目家族や緒方家族だけでなく観客達を守り犯行グループも倒します


しかし観客達は妖怪の姿に脅え皆逃げ出してしまいます
夏目家族も緒方家族もまだ現実をどう捉えて良いかわからない状況
ベム・ベラ・ベロは夏目に「いつも(あなたを)守っていますから」と別れを告げその場を去ります


そしてついに「悪の心」の元である名前のない男も研究室で倒してしまうベム
倒して消滅させてしまえば人間になる道は完全に断たれると知った上での行動です
「僕たちは妖怪人間なんだ」と叫ぶベロの言葉に胸を打たれます
これで人間になる道は完全に絶たれました
それでもベム達が求めた道なのです


名前のない男が使っていた火が発火し研究室は一気に燃え始めます
かけつけた夏目は中に入る事ができない
夏目に笑いながら微笑むベム
同じく涙を流しながらもこのドラマで初めてとも言える優しい微笑を見せたベラ
そしてベロだけは素直に悲しそうに涙を流しています
三者三様とても深いシーンです


やっぱりベラの涙を流しながらの優しい笑顔が一番グッときました
このドラマで笑顔を見せたのもほとんど初めてでしょう
いつもしかめっ面をしていたベラ
そのベラのあんな優しく女性らしい笑顔
これにもらい泣きしてしまいました(>_<)
きっと夏目やその家族達への感謝と愛情が込められた笑顔だったと思うんです
そう考えると余計にグッときてしまって・・・


結局最後はアニメのラスト同様3人が火の中に消えていきます
その後夏目家族や緒方家族がどうベム・ベラ・ベロを受け入れたかのシーンは描かれず
これはちょっと減点ですね
省略しちゃいけない部分ってあると思うんです
ここはしっかり描いてほしかったなぁ


とりあえず菜穂子と優以はベム達3人と家族で撮った写真を額縁に入れてピアノの上に飾るほど
事故で失った息子の写真の隣に置いてある時点でベム達に対する気持ちはわかります


一方の緒方家
一番心境複雑だったと思う気難しい性格の小春
しかしベラの熱心な愛により前向きな心を得たよう
ベラの「あたしゃね、いいと思ったものにはとことん一途なんだよ」という言葉をそのまま用います
しかし小春はイジめに合って同級生からハブられていました
それが解決したかどうかは描かれていません
その辺りにこのドラマの「何でもハッピーエンドではない」という姿勢を感じます
実際あそこまで孤立した状態になったらもう転校でもして人間関係をリセットするしかないでしょう
それの答えが小春が見ていた留学のパンフレットではないでしょうか
ただそうしようと前向きに動くようになっただけでもベラが小春に与えた影響は大きいと言えます
夜の街を「違う自分」に変身して徘徊していたあの姿はもうありません
そして毛嫌いしていたリスザルの永太郎にも心を開きます


典型的ハッピーエンドではないのは今までの犯人たちだって同じです
中には元は悪事に手を染めていないのに名前のない男の為に暴走してしまった可哀想な犯人もいる
1話で登場した夏目の先輩刑事である畑山(光石研)や6話のベラが恋した大久保(田中哲司)
でも彼らも結局罪人として裁かれるわけで罪が軽減されるわけでもない
そういう「ご都合主義」的な何でもハッピーエンドな典型的大団円には仕上げないドラマなんだ
そういうドラマだったら3話登場の和久井(平田満)などは癌を克服したとかそういうオチになってるだろう
もちろんそれはそれで心温まるストーリーだしそっちも見たかった気はする


とにかくこの作品はそういう典型的ハッピーエンドは描こうとしない
それは原作アニメでもそう
「救い」のない部分を残すことで作品がより輝くこともある
だからベム・ベラ・ベロ達が人間たちに受け入れられるようなファンタジー要素を明確に描かなかった
それでもさりげなく夏目家と緒方家では受け入れた様子は描いたのである


ラストでは自分の悪の心に悩んでいた夏目も元気に刑事に復帰しています
犯人を追跡するが逃げられて悔しがる夏目
嫌味でネガティブだったあの後輩刑事が「諦めるなんて先輩らしくないですよ」と夏目のようにチョコを食べてさらに追いかける前向きな姿勢に
ベムと直接関わったわけでもないこの刑事まで「変化」が現れていました


そして夏目
今回はコンサートホールで暴れた犯行グループの最後の1人を倒すなど活躍が見られました
しかしやはり最後は命を落とす危機・・・
そこにベム達が一瞬だけ現れ夏目を救い犯人も倒し姿も見せずに消えてしまいます
夏目は何が起こったのか理解に時間がかかります
しかしベムが助けてくれたんだと理解するとベム達に感謝のポーズを示しこのドラマも終わります


人間とは何か
人間であることが本当に幸せなのか
本当にいろいろ考えさせられたドラマでした


不老不死の肉体に超人的身体能力や超能力を持つベム・ベラ・ベロ
それでも彼らは不老不死でもなく、身体能力も低く、超能力もない人間になりたいと願います
永遠の若さはともかく永遠の命って手に入れた側からすれば幸せでもなんでもないんですね
「死ぬ事もできない」と嘆いたベムや、「これでやっと死ねる」とルパンのマモー状態のセリフを吐く謎の男
命は限りあるから尊いんだということなんですよね


そして1人だけ超人的肉体を手に入れた存在もやはり孤独なものです
その時点で人間でも超人でもなく「化け物」扱いされてしまうだけなんです
やっぱり人間社会というものは「異質な存在」を拒絶する性質があるんだなと思いました
ベム達の超人的身体能力や物を探知・察知できる特殊能力や傷の自動再生などプラスの力であってもです
やはり人間が持ちうるものでない能力を持つものが現れたら「気味が悪い」と思われてしまうんでしょう


有史以来超能力者を謳った人間は星の数ほど存在します
文明の発達していない時代であればその者は神のように扱われ敬われたでしょう
しかし現代に於いて「超能力者」を語る人間が現れれば誰もが真っ先に思う感情は「うさんくさい」
そしてその超能力が仮に本物だった場合はその「うさんくさい」がどんな感情に変わるだろうか?
最初はとても興味を持たれ数々のテレビ番組に取り上げられるスターになるでしょう
しかしそのうち「人類唯一の超能力者」であることの孤独に本人は悩むでしょう
そして人間の側もやがてその超能力者を気味が悪い存在と思うようになると思う
例えばその能力が透視能力だったり相手の心を読む力だったら「プライバシーの侵害だ」と
そして自分の事が全て見抜かれると思えばその超能力者を嫌悪するようにさえなるでしょう


ベム達の「異質」ぶりは不老不死や身体能力や超能力だけではない
あまりにも綺麗で純粋過ぎるその心
これも人間にはないものです
このドラマは人間の汚い部分をこれでもかと描き続けました
それに対するベム達の純度100%の正義の心も人間離れした「異質な」ものだったと思う


ベラはともかくベムとベロは実際友達になったらどうなんだろうか
あまりにも「いい奴」すぎて「つまらない」と思う人もいるかもしれない
もちろんあんなピュアな心の持ち主なら愛おしく思う気持ちも抱くだろう
でもあそこまで純粋で優しすぎると話も盛り上がらないような気もする
否定的発言を全くせずに綺麗な言葉だけで楽しい会話は成立が難しい
肯定と否定があるからこそ会話は楽しいものである
時に「毒舌」は会話のエッセンスにもなる


もちろん何でも批判したりネガティブ発言まき散らかしたり他人の悪口ばかり言うのは論外
でも有吉のように毒舌芸人がウケるにはワケがある
だから怒ったりネガティブだったり口が悪かったりのベラが一番「人間ぽく」見えたのはその辺りも関係している
人間なら嫌な事があれば怒るし、文句も言いたくなるし、毒も吐きたくなる生き物なんである
しかしベムやベロにはそれもない
あまりにもピュア
いい人すぎる
もちろんそれはそれですごく魅力的なんだが・・・


夏目がベムに対して敬語と「さん」付けを外そうとしなかったのはそれもあったような気がする
ベムの本心は夏目から敬語も「さん」付けもなく呼び捨てでタメ口で接してほしかったはず
ベラがベムにそうしているように


結局人間は「異質なもの」を排除したがる生き物
自分達にないものを持ってる人間とは距離を置き、そして突き放したくなるタイプ
それはベム達のような妖怪人間でなくても、集団生活のルールを守れないタイプなどにも同じことが言える
とにかく「皆と同じ」であることが大事なんだ
それが人間関係の中で最も重要な事である
人間は自分と同じ考えや境遇など自分と似た部分を持ち共感を感じた相手にこそ心を開く生き物だから


だからベム・ベラ・ベロはいつも孤独だった
不老不死でも空を飛ぶような跳躍力でも満たされない孤独感
人間同士の繋がりに憧れ自分達も「普通の」肉体になりたいと願ったわけです
「異質なもの」であることの苦悩やその孤独を描いた作品だったと僕は思います
「人間になりたい」というのは「普通の」存在になりたいということだった
彼らは孤独で寂しかったんです


ただ人間だって誰でも「寂しい」という感情は持っているもの
そんな意味ではこれだけはある意味ベム達の人間っぽい部分じゃないかなと思います
そしてベム達の優しくて前向きな心は大切にしたいものだなと思いました


本当にとても素晴らしいドラマでした
今クールで一番好きなドラマでした
続編がありそうな終り方でしたしこれでお別れじゃない事を願います
素晴らしいドラマをありがとうございました
毎回感動させられ切ない思いも抱き、そしていろいろ考えさせられた本当に良いドラマでした


あなたは今、人生に苦しんでいますか?
でも投げ出さないでください
諦めないでください
自棄にならないでください
「人間として」生きていられるだけでもとても幸せなんだということをこのドラマは教えてくれました


だから、今の人生・今の生活でも幸せなんだと思ってほしいんです
今の生活の中でも幸せな部分ってみつかると思うんです
ベム・ベラ・ベロ達はそういう人間になりたかった
でもなれずに永遠に苦しみ続けなければならないんです
だから・・・あなたは今どんなに苦しくても、「人間として生きる」幸せを見つけてほしいんです


「上」ばかり見ていたら首が疲れてしまいますよ
「下」ばかり見ていても「成長」が止まってしまいますよ
真っ直ぐ前を見て生きてほしい
ベム・ベラ・ベロがそうであったように
それがオレの願いです
ただ一つの願いです
最後にそれだけ付け加えさせてください


僕はあなたのことが好きです
だってこんなダラダラと長い僕の独り言にここまで付き合ってくれた
それって何かしら心に通じ合うものがあったからだと思うんです
どうでも良いと思っていたらここまで読んでくれないと思うし
だから僕はあなたが好きです
あなたのことを好きな人間がここにも1人います
だからあなたも僕もこれからも真っ直ぐ前を向いて生きていきましょうね


以上、妖怪人間ベム ドラマ 最終回(10話)「さよならベム・ベラベロ…人間になれるのか!? 最後の大決闘!!」の感想レビューでした
今クール最高のドラマでした
「第15回日刊スポーツ・ドラマグランプリ(GP)」で5部門中4部門をこの作品が独占しました
それだけ世間の評価も高かったということですね
最終回の視聴率は14.5%と全話通しての平均視聴率の15.6%を下回りました
でも視聴率の高さが全てではないことをこのグランプリでは証明されましたね
低視聴率に終ったドラマでも良いドラマはいくらでもあるということです
今後もテレビ業界は数字だけを判断基準にしないでほしいと思います


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