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dinner(ディナー) 最終回 感想 [dinner]

「ドラマチック・サンデー」最後のドラマとなったdinner(ディナー)最終回(第11話)「これが最後の味」の感想(あらすじネタバレ含む)です
現実世界ではマキシムに匹敵するほどの世界的料理店「テレーザ」がシンガポールに支店を新規出店することになり、総本部のオーナーからの指名で江崎(江口洋介)がそこの総料理長に指名されました
契約の為にマネージャーのフェリーニが2日後に来日するからそれまでに返事をよこせと海道(渡辺真起子)




一方、ロッカビアンカでは江崎が女性からの電話で外出した事で新しい恋人かと料理の手を止め噂話に花が咲く
数馬(八嶋智人)が「あんな料理オタク好きになる女性がいるわけない」と一蹴するが、
はづき(関めぐみ)と弥生(池津祥子)は結構好みだと反論
慢性発情期弥生はともかく、「今は男なんていらない」、「料理人の男は嫌だ」と言ってたはづき
そのはづきが江崎に好感を抱いているのは結構な心境の変化ですね
テレーザ唯一の女性料理人の話をした時のエピソードや、はづきにメインを「遠隔操作」で担当させたりと、江崎といろいろ関わるうちに惹かれていったのかもしれませんね


江崎は料理を作る時は本当に楽しそうで生き生きしている(ちょっとテンション高すぎだけど)
そんな姿にも女性は魅力を感じるのかな
数馬が文句垂れながらつまんなさそうに料理を作っているのと対照的でした
現に数馬はそんな姿勢に幻滅されて妻の正美(西田尚美)に離婚を突きつけられたわけで
やっぱり楽しそうに仕事が出来るのも魅力的なポイントなのかもしれませんね


そもそもあんだけ背が高くてイケメンで料理の腕が神がかっていれば多少性格悪くてもモテますよね
でもその2人以上に恵理子(柴本幸)は当初から江崎に反発もなく若干好意を抱いていたフシもあり、
さらに言えば辰巳(倉科カナ)は江崎の元妻(原沙知絵)が登場した回では淡い恋心を江崎に抱いているフシさえありましたね
はづきなんかは最初は寧ろ江崎に反発していたくらいだったんですけどね
常識人だけど平凡な男より常識ないけど特殊な才能を持った男の方が女性は惹かれるんでしょうか
なんだかんだでメインの女性キャラ全員江崎に惹かれつつあるような状況とも言えますよね


ただ、結局「料理バカ」過ぎて妻を省みない性格なのも事実なようで、
美しすぎる妻・真理(原沙知絵)から「私は豚に負けた」と離婚を突きつけられてしまったわけで
なんだかんだで一緒になったらなったで苦労する性格なんでしょうけどね(笑)


とりあえず少なくともどう考えても数馬より魅力的な江崎の話題で盛り上がる厨房で、江崎(身長185cm)より身長だけは勝ってる今井(松重豊・身長188cm)が「お前ら手を動かせ」と一喝してその話はおしまい
こちらは逆に恋人とか奥さんが出来たら大事にしてくれそうな性格ですね
しかし今井はすっかり「江崎イズム」が染み付いたようで、夏野(袴田吉彦)の焼き時間に細かい指示を出したり、浜岡(志賀廣太郎)のアンティパストの味見をオーバーリアクションでこなします
マジメ俳優の松重豊が演じるこの「モノマネ」は見てて笑ってしまった(笑)
松重豊は「孤高のグルメ」、倉科カナは「花のズボラ飯」とグルメ的番組に出演していたのも何かの縁かな?


さらに、我侭な女の客がメニューにもないかぼちゃのトルテッリを喰わせろと要求
作るにはモスタルダが不可欠だが店に在庫がない
しかし今井が即席でモスタルダを作成する事に
その完成度は海道との面談で遅れてやってきた江崎が味見したその舌を巻くほどの素晴らしさ
さらに的確に指示を飛ばす今井を見て江崎はそろそろ自分の役目は終わりつつあることを感じ始める・・・


そんなある日「カーザ・トリーノ」から予約が入る
世界中の名店を星3つの三段階評価している権威で、
アジアでは星1つ以上貰っている店はないほどの厳格さでも有名
日本ではその星1つをもらってる店でさえ3店舗しかなく、
そのうちの1つがロッカビアンカでありシーザー(風間杜夫)の力あってのものだったのである


江崎に「そんなくだらん話は断れ」的に拒絶される事を恐れるが、
江崎は今井にやってみろと指示
今井は自信を持てず江崎に担当してもらうよう懇願
江崎は引き受けたものの今井に対し「自分の腕を信じられない料理人をオレはプロとは認めない」と叱責
挙句に「一生セコンドやってろ」と罵倒します


そしてついにマネージャーのフェリーニがやってきました
江崎にシンガポール支店の料理長を引き受けてくれるか尋ねるフェリーニ
しかし江崎は断って帰っちまいました
海道は憤慨した様子だがフェリーには理解していました
江崎がイタリア料理の道に入ったのもロッカビアンカでシーザーの料理を食べたのがきっかけだったこと
だからそんなロッカビアンカを放っておけないんだろうと
今まで明かされなかった江崎とシーザーのかすかな「接点」が明らかになりましたね


そしてついに偉そうな「カーザ・トリーノ」の鑑定人男女ペアがやって来ます
順調にコースメニューをこなす江崎
接客も最善を期して辰巳と瀬川(ユースケ・サンタマリア)の二人が担当する万全の体制
しかしついにイレギュラーなオーダーが入りました
裏メニューとして子羊を使った料理を作れと唐突に求めてきました
これは料理人の「アドリブ力」を求めたチェックでもあります
江崎は面白いと引き受けます


ここで瀬川が鑑定人コンビのイタリア語の訛りからそれぞれイタリアの北部と南部の出身だと指摘します
ロッカビアンカは店員も皆当たり前のようにイタリア語がペラッペラですが、
瀬川はそこまでネイティブ並の語学力をいつ学ぶ時間があったのかこれはさすがにすごいと思いました(゜o゜)
これで各々の出身地に応じたその地域風の味付けで勝負する事ができます
ここで今井が「オレにヤらせてください!」と志願してきます


江崎は辰巳にどうするか確認
辰巳は「ヤらせてあげてください」とGoサイン
江崎は今井に負けたほうが明日のまかないを作る勝負だと宣言
そして二人は仲良く料理に取り掛かります
2話でも描かれましたが2人が並んで一緒に料理を作るシーンはいつみてもカッコいいです


そしてついに評価の時
呼び出された江崎に二人は素晴らしかったと褒め称えます
そして肝心のメインディッシュはまずは江崎の作った方を褒めたものの、
もっと素晴らしかったのは今井の料理だと褒め称えます
今井は江崎を超える料理を作るほどに成長していたのです
ついに今井は料理でも江崎を超えました
身長だけでなく料理の腕でも(注:あくまでこの一品の結果ですが)


厨房に戻り今井に負けた事を悔しがる江崎
今井は「まさか・・・わざと・・・」と江崎に問いますが江崎は真っ向否定
江崎が料理に手抜きをするわけがありません
江崎は「料理とは何て奥深いんだ」と語り二人で笑いあいます
たまりません


そしてついに江崎は店を辞めることを皆に告げます
ロッカビアンカにはもう自分を越えるほどに成長してきている今井がいる
料理長は2人もいらないということです
前回も指摘された事ですが確かに料理長クラスが2人もいれば人件費がかさみますね
江崎はテレーザのシンガポール支店に行くと皆に告げます


ユースケは倉科に「これでいいんですか?」と問う
倉科はホントは言ってほしくないけど江崎にとっては喜ばしい名誉だと判断し「皆で送り出してあげましょう」と宣言
そこに病院から電話が入りシーザーが意識を取戻したとの知らせが・・・
シーザーが復帰し、江崎を超えるほどの腕に育った今井もいるロッカビアンカに江崎はますます居場所を失う


皆が病院に行く中江崎だけが「面識がないオレが行っても仕方ないだろう」と瀬川に言って一人残ります
そして一人厨房でグツグツとなにやら煮込んでかき回しています
明らかに大鍋で大人数分の料理
作っているのは間違いなく「まかない」です


翌日、大鍋の蓋の上に作ったまかないの仕上げ方だけ記して別れの言葉など一切なしで江崎は店を去っていました
皆で指示された分量とおりにまかないを食べる
誰一人「美味しい」と言葉にしないものの表情にそれが表れています
そして辰巳が「愛情も篭っている」と語り皆同意します


1ヵ月後、車椅子で仕入れの買出しに行けるほどまで回復したシーザーと辰巳
辰巳はパプリカを買いにシーザーを残します
するとそこに仕入れに現れた江崎
江崎は初めて辰巳と対面します
辰巳はその相手が江崎とは知らずに話します


ロッカビアンカを知っているのかとシーザー
ロッカビアンカの料理は最高だったと江崎
「ありがとう」とシーザー


それだけの会話でしたがすごく深い良いシーンでした
そして江崎はその場を去ります
入れ替わりに戻ってきた辰巳が江崎の後姿に気づきます
江崎の名前を呼び追いかける辰巳
江崎は一瞬振り返りそうになるものの振り返らずそのまま去ります
市場の人混みで江崎を見失った辰巳
シンガポールにいるはずの江崎がここにいるはずないと単に人違いだったんだと自分を納得させます


しかし、江崎はやっぱり日本に残っていました
思えば一度、テレーザのシンガポール支店料理長就任の話は断っています
あの後また「やっぱりヤらせてほしい」なんて泣きつく性格ではありません
結局江崎は1話の時同様ヘルプのアルバイトシェフに逆戻りしていたのです
ロッカビアンカの危機を救い、そして各スタッフの成長を見届けて江崎はまた小さな店の派遣シェフに戻りました


そもそも江崎はテレーザを出てから有名店の料理長になるものの「料理に対する価値観の違い」から衝突を繰り返し、結果的に派遣料理人リストに名前を連ねるほど「落ちぶれて?」派遣シェフとして町の洋食屋のヘルプアルバイトとして厨房で肉をトントン叩きながらひっそり過ごしていました
思えば「ロッカビアンカ」に来てからも江崎は何度も「だったらオレはもう辞める」と言っては制止されていました
過去の店では制止される事なく去って行ったんでしょう


そしてまた今回、テレーザのシンガポール支店料理長の話を断り、
さらにロッカビアンカの料理長の座も今井に譲って安レストランでひっそりと肉を叩く日々に戻りました
江崎には華やかな有名料理店の料理長よりも名もない店の1シェフとして過ごすほうが性に合うんでしょうか?


とりあえず1話で江崎がいた街の洋食屋である「キッチンかもめ」の厨房はもっと薄汚れていたんで、
また別の店に入ったようですね
ラジオだけは同じものでしたが(笑)


そして第1話でシーザーが倒れたというニュースを聞いていたラジオから、
今度はロッカビアンカが「カーザ・トリーノ」からアジアで初の星2つの店に選ばれたとのニュースが流れます
江崎は嬉しそうに右手を掲げ最高にカッコいいガッツポーズ
無邪気にはしゃぐ少年らしさと、それでいて寂しげな孤独な背中
そんな絶妙なハーモニーを奏でながらこのドラマと、フジテレビの「ドラマチック・サンデー」は美しく終了しました

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素晴らしかった!
久々に「最終回らしい最終回」を見たなという気分
やっぱりラストがいいドラマや映画は全体も良く感じますね
やっぱり最終回はこうでなくっちゃ
切なさとか哀愁とか・・・それでいて明るく前を向く姿とか・・・
それらがギッシリ詰まったストーリーでした
終わった瞬間すごく感動してしまってしばらく余韻に浸ってしまいました
願わくば15分拡大版でシーザーが復活後の様子をもう少し描いてほしかったですね


江崎は「孤独な天才料理人」として味に一切の妥協をせず、これからも厳しく料理を追及し続けるんでしょう
華々しく復活していくロッカビアンカの喝采の輪に交わる事もなく、ひっそりと去っていく切なくほろ苦いラスト
本来ならシンガポールのテレーザの料理長として華々しくその実力を発揮していたはず
でもまだ今井が自信をしっかり持てない様子を見ていて店を離れられない為にその話を断ったんです
しかし断った直後に今井が殻を破り、ロッカビアンカに自分の必要性と居場所を失った
ロッカビアンカの経営面(人件費圧迫)も考慮して江崎は去ったんだと思います
ましてシーザーが意識を取戻したのであれば尚更自分は必要ないと察したんでしょう
シンガポールのテレーザ料理長の座をロッカビアンカの為に蹴った直後に居場所を失った江崎
それでも文句一つ言わず、素直にロッカビアンカの為に身を引いた姿も立派でしたね


ロッカビアンカもVIP顧客だったイタリア大使館夫人やニューヨーク・フィルのマエストロである湯浅(伊武雅刀)や小説家の横山(大島蓉子)などVIPクラスの顧客を失い、挙句にカリスマ美食家の朝倉(真野響子)を完全に敵に回したり、浜岡の過去の殺人事件やはづきの父・武藤洋文(北見敏之)の汚職事件などの風評被害など災難続きでしたが、なんだかんだで持ちこたえてきたわけで、これでシーザーの復帰と「カーザ・トリーノ」からアジア初の星2つ獲得の威光があればまた3ヶ月先まで予約でいっぱいの超人気店に戻るかもしれませんね。湯浅は来なくなったのではなく、単にニューヨークにずっと滞在しているだけかもしれませんが、大好きなウニに手をつけずに下げていたのを見ると・・・ね。


各話視聴率は以下の通り
1話 8.8%
2話 11.9%
3話 11.2%
4話 9.5%
5話 11.0%
6話 8.6%
7話 9.0%
8話 9.0%
9話 8.3%
10話 9.1%
11話(最終話) 8.5%
全話平均・・・9.52%
正直もっと取っても良いドラマだったと思いますけど、
料理人のドラマってあんまり視聴率伸びないって言いますし仕方ないのかもしれません


数々の名ドラマを生んできたフジテレビ「ドラマチック・サンデー」枠もこのドラマで終了です
4月からはこの枠はバラエティー番組に変更です
ドラマ好きとしてはちょっとガッカリですが仕方ないのかもしれませんね


それにしても本当に痺れるような最終話でした
ラストシーンの江口洋介の後姿カッコ良すぎ
現代の日本俳優ベスト3を敢て挙げるとすればキムタク・江口・織田裕二でしょうか?
過去の主演ドラマの視聴率や主演本数などを考慮すると・・・現時点ではこの3人じゃないかなと僕は思います
そのうちの1人である(と、勝手に断定)江口洋介という俳優の素晴らしさを存分に感じるラストでした
本当に良かった・・・
すばらしかった・・・


あのラストシーン本当にカッコ良かった
ドラマでこれだけカッコいいラストシーンってあんまり記憶にないなぁ・・・
映画で言えば「アンタッチャブル」のラストシーンくらいカッコいい
引きの画面で西日が差す中孤独なシェフに戻りながらも誇らしげに高々と掲げる右腕
背中しか映さないけど最高にカッコいいガッツポーズ
もうあのラストだけでこのドラマ見続けて良かったって思えました
あんなカッコいいガッツポーズ生まれて初めて見た・・・


「最高にカッコいい江口洋介」でこのドラマも、ドラマチック・サンデーも幕を下ろしました
最近は「手抜き最終回」と思えるものが多い中、これだけ素晴らしい最終回を描いたフジテレビのドラマってやっぱり素晴らしいなと再認識しました


以上、dinner(ディナー)最終回(第11話)「これが最後の味」の感想(あらすじネタバレ含む)でした
最終回の視聴率は8.5%でした


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